はじめに
○この授業の目的 ・プログラム言語を学ぶのではない ・問題を整理してアルゴリズムを作る方法を学ぶ (・さらに課題の報告を通して技術文書の書き方を学ぶ)○テキスト ・阿部 圭一 著: 「ソフトウェア入門 第 2版」 (共立出版) ・PADという図とプログラミング言語を用いたプログラムの作り方 についての入門書
○進め方 ・基本的にはテキストに沿って進める。 ・毎回、短い講義とそれに即した演習を行なう。 さらに、課題を出すので、原則として次の回までに提出する。 課題は、読みやすいように形式を整えたレポートに まとめ提出する。 ・PAD図 や「擬似コード」を用いて、アルゴリズムを学び。 徐々に、そのアルゴリズムにもとづきプログラムを作っていく。
◇下へ・上へ ○その他 ・講義の説明内容は、WWW で見ることができる。 ・テキストでは、Pascal という言語について、説明してあるが、 この演習では C言語 を用いる。 アルゴリズムを考える点で両者に大きな違いはない。 (参考 「 Pascal と C」「テキストの実例」 ) ( PAD図をコンピュータ上で作成する方法(pad2ps)は 用意するが手書きでよい。 )
○コンピュータ入門第一から第二へ ・コンピュータ入門第一では主にでき上がったプログラムを使うユーザと しての使い方を学んだ。 ・コンピュータ入門第二( 以下 ic2 )では、より「工学的」になり、 おもに問題解決のプログラムをどうやって作るかの方法論を学ぶ。 ・ 実際にプログラムを作るより、 問題を整理する、 処理手順(アルゴリズム)を考えること が大事である。
○基本概念用語 テキストの第1章で用語概念の説明があるので通読すること。 概念用語
◇下へ・上へ ○重要な点 (テキスト 1.4 p.21) アルゴリズム: プログラミング言語に依存しない 具体的処理手順の記述 人間の作業は、 「解決すべき問題を分析し、 アルゴリズムを記述する。」 人間が一度に考えられることはそれほど多くない 一度に少しずつ決めていく。
○演習(演習時間中に行なう。) 今回はこれからの演習を進めるための、道具となるソフトウェアを 使うための、コンピュータの環境設定と、その練習などを行なう。
◇下へ・上へ 0.環境設定(環境設定の方法) ・ソフトウエアツール(pad2ps など)を利用できるように するため、.cshrc を編集し起動時の path を変更する。 ・mule からのドキュメント表示機能などを利用可能にするため .emacs を変更し、mule におけるキー割当を変更する。
1. pad2ps を使ってみる(サンプル PAD の表示) 環境設定(path)の確認をかねて、pad2ps を使用してみる。 pad2ps は、PAD の形を指定するテキストファイルから PAD を表示したり印刷したりするための ポストスクリプト(ps)ファイルを作るコマンドである。 作成した ps ファイルは、ghostview コマンドで、画面に表示したり、 lpr で印刷したりできる。 サンプル PADの表示方法
2. サンプル C言語プログラムをコンパイルして実行する。 この演習で用いるプログラミング言語であるC言語の サンプルプログラムを自分のディレクトリにコピーして、 コンパイルと実行を行なう。 サンプルプログラムのコンパイルと実行の方法
◇一覧へ・上へ ○レポート課題 ( 次回に紙で提出 )(解答) ( レポートの書き方(含提出) を参照すること) 手順を書く時は自然言語(日本語または英語)で書く 1. 秒と時分秒の変換 (非常に簡単と思うが、整理して考える練習である。) ( ヒント:加減乗除や剰余(あまり)を求める計算を用いる 小数部切捨てなどが必要なら、その旨明記する ) a)時分秒から秒への変換をする手順を書け (h 時間 m 分 s 秒は何秒か) h 時間 m 分 s 秒はx秒である。 x を h, m, s の式で表せ。 b)秒から時分秒への変換について計算手順を書け ( x 秒が h 時間 m分 s 秒に等しいとして、h m s ) c) 学籍番号(7桁)を秒とみなして、b) の手順にしたがって 時分秒を求めよ。 また、a) の手順で逆算して確かめよ。(計算過程を説明すること) 2. テキスト p.7 演習1.1:次の2次方程式を解の公式を用いて 解く手順を書け。
(a≠0)
( 具体的には判別式を用いて、解の種類を分類する。
複素数は、実部と虚部をそれぞれ求める。)
もし、複素数について知らない人は勉強すること。
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