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H. 情報社会・メディアと倫理・法・制度
- H1. 情報技術が持つ特性とそれに法・制度がどのように対応し
ているかの理解。(知識:機械情報)、(知識:人間社会)、(知識:システム)
- L1: 情報技術が人間の身体性と隔たっていることを前提とした行動の必要性理解。(中情)
- L2: 知的財産権・個人情報保護・プライバシ等情報に関わる制度とサイバー犯罪の理解。(高必)
- L3: 情報技術による人間社会の可能性やリスクと法・制度のあり方の理解。(大情)
- L4: 情報法、電子政府、システム監査と認証等の必要性や技術者倫理の理解。[哲法][社経][理工]
- H2. メディア情報や他人の言説中の意図を汲み取れ、それを踏
まえて情報を活用する技能。(汎用:論理)、(汎用:コミュ)
- L1: 伝えられたことと伝達者の真意に不一致があり得ることを知っている。(中般)
- L2: メディア情報は編集する人の意図で選別・編集されることを知っている。(高必)
- L3: 情報操作・印象操作等を認識できそれを考慮して情報を受け取れる。(高必)
- L4: 自身の情報伝達において意図を明確に示し行き違いを避けられる。(大普)
- H3. 情報倫理を理解しネット上でよき市民として行動する態度。
(汎用:問題解決)、(汎用:コミュ)、(汎用:チーム)
- L1: 黄金律・正直・約束・平等・人命尊重などの原則を守ることができる。(小般)
- L2: 情報社会の法・規則・秩序を理解した上での倫理的判断が行なえる。(中般)
- L3: ジレンマや社会における問題を認識した上で自分の考えを決められる。(高必)
- L4: 社会とコミュニケーションの関係を考え自身の行為を判断できる。(大情)
- 小学校 ---
H3L1については、道徳の中で扱うことが考えられる。
- 中学校 ---
H1L1、H3L2については、技術科の中の情報とコンピュータにおいて扱う
ことが適している。H1L1ではネット依存などの問題にも触れる。H2L1に
ついては、国語の中で取り扱うことが望ましい。
- 高校 ---
H1L2、H2L2、H2L3については、情報科の必履修科目の中で
情報倫理・メディアリテラシーの内容において中心的なものとして扱う
べきである。それを自己の行動に具体的に投影する際にH3L3の内容を盛
り込むことが必要である。
- 大学一般 ---
H1L3、H3L4については、一般教育のいずれかの科目において取り扱うこ
とが望まれる。H1L3は情報社会における変革についても扱いたい。
- 普遍的事項 ---
H2L4については、ゼミや卒業研究などを通して総合
的に身につけるべき事項である。
- 大学専門 ---
H1L4については、[哲法]では法制度的扱い、[社経]では社会制度
的扱い、[理工]では技術的扱いを中心としたこの内容の専門科目があること
が必要である。
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