LaTeX 形式で出力させるには、 pad2tex コマンドを使う。
% pad2tex foo.pad > foo.tex
LaTeX 形式の場合、これだけでも既に dvi ファイルにして見ることができる。
% jlatex foo.tex
% xdvi foo.dvi
しかし、C言語のプログラムを変換させる場合のようにファイルが大きい場合は、 PAD図が右にはみ出してしまうことが多いだろう。 そのような時は無理に LaTeX に変換せず、PostScript に変換する方がきれい な結果を得ることができるだろう。 どうしても LaTeX にしたければ、 pad2tex で LaTeX のコードに変換し てから、手動で \\ を挿入して適当に改行させる必要があ る。
だがやはり、LaTeX に変換させるのは主に小さな、1ページ以内に収まるよう
なPAD図を描き、LaTeX で書いた本やレポートの中にはめ込む場合であろう。
その時は、変換した foo.tex の中から、\begin{figure}[h]
と
\end{figure}
で囲まれた部分、またはその中の \padseq{%
や
\fbox{%
などから }
までの一連のコマンド群を抜き出し、貴
方の本やレポートの適当な場所に埋め込んでやればよい。
このマニュアルの中のPAD図もそのようにして作ったものである。
また、先頭の \documentstyle
文で、 pad.sty
をロードするように指定する。
必要ならそれ以外のコマンドもコピーしておく。
例えば、
\fboxsep=10pt
という行をコピーしないと、PAD図を囲む枠との
間隔が狭くなってしまう。
ところで、 pad2tex を使って LaTeX 形式にする場合には、
/* pad2ps: texmode = latex */ \LaTeX の命令を使った例 { /* pad2ps: message = $\sqrt{2}$ を求める */ $ x = 1 $ while ( $ | x^{2} - 2 | > 0.0001 $) { $ \displaystyle x = x - \frac{x^{2} - 2}{2 x} $ } }
のように、パラメータ変数 texmode に latex を指定す ることで LaTeX の命令を使うこともできる。 この例では図 2のようなPAD図が描かれる。
ちなみに、 pad2texの出力する LaTeX コードはデフォルトでは4カラムご とにインデントされているが、これは -tab オプションで変 更できる。インデントが不要ならば、 -tab 0とすればよい。