二次元配列

前のページで説明した配列は, 添字を一つだけ持つものだったから, 数学で言うベクトルというか, 一次元の配列だった. これに対して, 縦と横の二つの添字を持つ配列もある. これは数学でいうと行列などに対応するもので, 二次元配列という.

3×3の正方行列をプログラムで扱うには,

float a[3][3];
と宣言する. a には全部で9個の要素が含まれていて, こんな行列に対応する:
a[0][0] a[0][1] a[0][2]
a[1][0] a[1][1] a[1][2]
a[2][0] a[2][1] a[2][2]
この行列を零行列(全部の要素がゼロ)に設定するには, 縦と横で二重のfor文を使って
for(y=0; y<3; y++){ for(x=0; x<3; x++){ a[y][x] = 0.0; } }
とやればよい. 単位行列にするのなら, それに続けて
for(x=0; x<3; x++){ a[x][x] = 1.0; }
とすればよい.
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