プログラム設計の手順

以上の説明で, 図(や言葉)をつかってプログラムの流れの 表現の仕方は分かってもらえたと思う. 次は, 「問題があたえられた時に, どうやってプログラムの流れを設計するか」 である.

この授業で扱っている程度の複雑さであれば, すべてを頭の中で考えて, いきなり図や言葉でそれを表現し, それからプログラムに変換するという方式でもやっていけるかもしれない. (それでも, いきなりプログラムを書き始めるのに比べたら ずっとうまくいくはず. ) しかし, もっと複雑な問題に対しては, これではうまくいかない. そこで, 「プログラム設計法」の出番である.

プログラム設計法やソフトウェア設計法は「ソフトウェア工学」という 学問分野の重要な課題であって, それこそ無数の「××法」が存在する. ここでは, そのひとつである「トップダウン設計」について, 簡単に紹介する.

そのココロは単純で,

まず, 全体の処理の大枠を決めて, その各ステップをだんだん詳細にしていく
のである. 一つ一つのステップが十分に詳細になれば, そこをプログラムに変換することができるようになる. その意味で,「段階的詳細化」といういい方をするときもある. この実例を示すために, 次ページで前回小テストの問題をこの方式で考える手順を示そう.
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