これまでは, 「手順が分かっているとして, それをC言語でどのように書くか」 を中心に授業を進めてきた. そのための C言語のいろいろな機能(たとえば, 条件分岐, 繰り返し, 配列など)の 習得をメインとしてきた.
しかし, 最近の授業アンケートにも見られるように, 「処理の手順をどう思いつくかがむずかしい」 と考えることが多くなってきたと思う.
これは悪い話ではない. 諸君がC言語が分かるようになってきたからこそ「処理手順」のほうに 関心が向きはじめてきたわけだし, また演習課題などもだんだん難しくなってきているし, なによりも, これまでは「処理手順の考え方」については 授業で正面切って取り上げこなかった経緯がある.
ということで, 今回は 「プログラムのすじがきの作り方」について, 簡単に説明をしておこう. まず, 「処理手順」を図を使って表現する方法を紹介し, さらにそのあとで「処理手順を考える方法」を紹介する.
また, あわせてこれまでの復習となるような課題をいくつかだすので, 理解を確かめてもらいたい.