For 文はある変数を一定の範囲で変化させる繰り返しに有効な構文だった. While 文はもっと一般的で, ある条件が成り立つ限り繰り返すことを指定する. したがって, 繰り返しの回数は事前にわからないこともあるし, いつまでも止まらないループ(無限ループ)になる危険もある.
じつは for 文は while 文を使って同じ効果のループを簡単に作れる. (やりかたを考えてみよう.) それなのになぜ for 文があったのかというと, 「この繰り返しはある変数を一定の範囲で変化させる繰り返しである」 ことをはっきりと表明するためであった. 特定のタイプの繰り返しに「特化」したのが for文だったのである. これはプログラムの読みやすさ, 書きやすさに関係する 重要な要素なのだった.
というわけで, for文とwhile文を上手に使う、および、使い分けることにより、様々なタイプの 繰り返し処理に対応することができる.