ふつうの条件分岐には、 if 〜 else 文を使う。
ただ、1つ注意してほしいのは、 if 〜 else を使えば必ずふつうの条
件分岐になるという訳ではないことだ。
つまり、 if else を使っても、書き方によって多重条件分岐にな
ることがあるのである。
詳しくは2.6.2節に述べてあるので、そちらを参照してほしい。
まず、もっとも簡単な条件分岐は、次のような if しかないものである。 例は、絶対値を求めるプログラムである。
if(x < 0) x = -x
else を使えば、条件が成り立たないときの処理も書くことができる。 例として、平方根を出力するプログラムを載せておく。 負の数の時には虚数単位iを出力するようにしてある。
if(x >= 0) print sqrt(x) else{ print sqrt(-x) print 'i' }
ふつうの条件分岐についてはこれくらいである。
最後に、 if 〜 else文で可能な書き方、不正な書き方をいくつか例を 挙げておく。
まず、最初の例にもある通り、真部や偽部が1命令のみの場合は、
{ }
で囲まなくても構わない。
但し、
if(x < 0) x = -x if(x < 0){ x = -x }
という書き方は、共に不正である。 さらに、真部、偽部のどちらも中身を省略しても構わない。 よって、次のような書き方が可能である。
if(x >= 0){ }else{ x = -x } if(x < 0){ }else{ }
また、{
の前や }
の後に改行コードをいれても構わない。
空白も適当にいれることができる。
よって、
if ( x >= 0 ) { print sqrt(x) } else { print sqrt(-x) print 'i' }
といった書き方も可能である。