あるエージェントへ他のエージェントから作業の依頼などのメッセージを送る場合を考える。 発信側のエージェントは受信側のアンカーになっている名前に、 その値として依頼メッセージを書き込む。 受信側エージェントは自分のアンカーとする名前に対して変更通知依頼を登録しておけば、 この名前にメッセージに書かれたことを変更通知メッセージで通報される。 この後、受信側エージェントは自分でアンカーの中身を読み出し、要求された作業を行なう。
このような通信を行なうと発信側エージェントは、 受信側エージェントがどの CPU で稼働している何という名前のアプリケーションかといった事について、一切知る必要がない。 すなわち、アンカーとなっている名前を私書箱のように使って、 他のエージェントと素性を知らずにやりとりを行なう事ができる。 なお、 Glue Logic では、 二つのエージェントの間での依頼メッセージと応答メッセージのやりとりを "Handshake Protocol" として paradigm に規定し、 その利用を強く推奨する。