構造体を指すポインタ (p.300-p.301)
これはポインタの使いみちとしては本筋である.
構造体は一般には大きな(メモリをたくさん占有する)データであって,
それをむやみにコピーするのはメモリも時間も必要とする.
たとえば関数に構造体を渡すとき,
引数として普通に構造体の変数を書くと, そのコピーが作られて
関数に渡る(これは, 整数型の変数と同じである).
ところが, 構造体のポインタを引数として渡すようにすると,
本体のコピーは作らなくてすんで,
場合によっては高速化に寄与する.
また, コピーではなく本物が関数に渡るので,
関数内で構造体の一部を変更することもできる(このへんは 1. で説明したことと同じ).
さらに進んだプログラミングとしては, 構造体の中に別の構造体へのポインタを
持たせて, 複数の構造体をポインタで順次つなぐこともできる.
しかし, これは「データ構造」という名の, もっと進んだ話で,
この授業の範囲ではない.