前回課題の解説

• 整数の和,差,平均
  

  #include <stdio.h>
  #include <stdlib.h>
  
  int main(void);
  
  int main(void)
  {
    char buffer[256];
    int x, y;
  
    gets(buffer);
    x = atoi(buffer);
  
    gets(buffer);
    y = atoi(buffer);
  
    printf("%d\n", x+y);
    printf("%d\n", x-y);
    printf("%d\n", (x+y)/2);
  
    return(0);
  }
  
  

• 平均の求めかた
  ふたつの数の平均を求めるには, それらの和を2で割ればよいわけだが, これを
  x + y / 2
  と書くと正しく求まらない. 足し算と割り算では, どちらを先に計算するか(優先順位)が「割り算が先」という 規則になっているから. この規則はふつうの数学と同じだから, 別に違和感はないと思うけれど. したがって, 平均を求めるには
  (x + y) / 2
  とする.

  C言語では, 四則演算に限らずすべての演算子について優先順位が決まっているので, 注意が必要.

• 2乗, 3乗, 4乗
  

  #include <stdio.h>
  #include <stdlib.h>
  
  int main(void);
  
  int main(void)
  {
    char buffer[256];
    int x;
  
    gets(buffer);
    x = atoi(buffer);
  
    printf("%d\n", x*x);
    printf("%d\n", x*x*x);
    printf("%d\n", x*x*x*x);
  
    return(0);
  }
  

• べき乗の求め方
  上記のプログラムでまったく正しい答えではあるけれど, ここで掛け算の回数(つまり「*」の数)をかぞえると6回であることがわかる. プログラムを早くするには, 計算の回数を減らすのがはやみちなので, たとえば

  y = x;
  y = y*x;
  printf("%d\n", y);
  y = y*x;
  printf("%d\n", y);
  y = y*x;
  printf("%d\n", y);
  

  と書くと, 掛け算は3回ですむ. ただ, この場合は初めのプログラムの方がずっと読みやすいと 思うので, 実行時間と読みやすさを比べて初めのプログラムの方がよいかも. (ただし, あとのプログラムでは, 2行め以降はまったく同じ処理の繰り返しになっている ことに注意. これなら, 何乗でも考えずに書ける.)