プログラムを作るとは
問題が与えられた時に, それを計算機で計算して結果を出すためには,
計算機に対して処理手順「プログラム」を作成してやらなければならない.
そのために必要となる技術は以下の通りである:
- 問題を正しく理解する
現実世界での問題は, 大抵の場合はっきり定義されていないから,
実はこのステップは大変重要である.
が, ここはこの授業では対象としない.
- 解法を考える
問題を解く, 具体的な手順を考える.
この段階ではプログラム言語を使う必要はない.
ここであげたステップのうち, 本質的に難しいのがこのステップである.
このような手順を「アルゴリズム algorithm」という.
(しかし, この授業では「難しい」問題は対象としない.
たとえば「10個の数値のうち, 5番目に大きい数はどれか」といったような,
手でやるのなら誰でもできるレベルの問題を扱う.)
- 解法をプログラム言語で記述する
問題を計算機で計算させるには, その手順をプログラムという形式で
記述してやる必要がある.
そのために使う言語(プログラム言語)の知識が必要となる.
この授業では, プログラム言語として「C 言語」を使う.
- プログラムを計算機の上で実行する
そのためには, 計算機の利用技術を習得している必要がある.
ログインの仕方, プログラムの入力(エディタの使用)などは
コンピュータリテラシーの授業で習ったはずである.
大事なことは, 解法の手順をきちんと考え, それを正しく記述することである.
手順を日本語で記述できないのであれば, プログラム言語を知っていたところで
記述できるはずがない.
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