プログラムを作るとは

問題が与えられた時に, それを計算機で計算して結果を出すためには, 計算機に対して処理手順「プログラム」を作成してやらなければならない. そのために必要となる技術は以下の通りである:

  1. 問題を正しく理解する
    現実世界での問題は, 大抵の場合はっきり定義されていないから, 実はこのステップは大変重要である. が, ここはこの授業では対象としない.

  2. 解法を考える
    問題を解く, 具体的な手順を考える. この段階ではプログラム言語を使う必要はない. ここであげたステップのうち, 本質的に難しいのがこのステップである. このような手順を「アルゴリズム algorithm」という.
    (しかし, この授業では「難しい」問題は対象としない. たとえば「10個の数値のうち, 5番目に大きい数はどれか」といったような, 手でやるのなら誰でもできるレベルの問題を扱う.)

  3. 解法をプログラム言語で記述する
    問題を計算機で計算させるには, その手順をプログラムという形式で 記述してやる必要がある. そのために使う言語(プログラム言語)の知識が必要となる. この授業では, プログラム言語として「C 言語」を使う.

  4. プログラムを計算機の上で実行する
    そのためには, 計算機の利用技術を習得している必要がある. ログインの仕方, プログラムの入力(エディタの使用)などは コンピュータリテラシーの授業で習ったはずである.
大事なことは, 解法の手順をきちんと考え, それを正しく記述することである. 手順を日本語で記述できないのであれば, プログラム言語を知っていたところで 記述できるはずがない.
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