変数宣言(局所変数)

Cではすべての変数はあらかじめ型を宣言しなくてはならない。
このためブロックの先頭に変数宣言を書く。(局所変数、ローカル変数)

◎変数宣言の役割
変数宣言の役割は次の二つである。
1. 型に対応した記憶場所の確保
2. 名前と型と記憶場所の対応づけ

○記憶場所の確保の方法には局所変数の場合3通りあってこれらを記憶クラスと呼ぶ。
  記憶クラスは、auto, static, register のうちの一つである。

  auto は、そのブロックに入った時に確保され、出る時に開放される
  開放された記憶場所は一般に他の目的に使用されるので、次に入った時に
  前回の値は保持されない。

  static は、プログラムの実行中にずっと同じ記憶場所が割り当てられた
  ままである。

○局所変数の場合、その名前と変数の対応づけの有効範囲は、そのブロックの
  内側だけである。


◎変数宣言の形式 記憶クラス 型名 変数名 ,変数名 .... ; 記憶クラスを省略すると auto になる。 ○例 整数型の変数 i と j の場合 int i, j; 倍精度浮動小数点型の変数 x と y の場合 double 変数名;
◎ 配列(添字つき変数)の形式 型名 配列名[要素数]; 指定する要素数は定数でなくてはならない (定数と定数の演算式であってもよい) 要素数 100 の整数型の配列 d の場合 int d[100]; 要素数 10+1 の 倍精度浮動小数点型の配列 a と b の場合 double a[10+1], b[10+1];
◎組合せ 同じ型の変数宣言、配列宣言はまとめて書くことができる。 ○例 上のすべてをそれぞれ同じ型でまとめて書くと次のようになる。 int i, j, d[100]; double x, y, a[10+1], b[10+1];